黒字になりました

無頓着でいたら赤字家計に。そこから3年で黒字になったお話です。

赤字発覚の背景

わたしがパートを始めたのは5年前です。
それまでは正社員で働いていました。
新卒で入った会社で十数年間、システムエンジニアをしていました。
その間に2度、育休と産休、合わせて2年ほど働いていない期間がありました。
好きな仕事ではありましたが、子どもが生まれてからは子どものことの方が興味の中心になりました。
とはいえ、仕事をやめるのはいろいろリスキー過ぎるように思われ、なんとか続けていました。
他にできる仕事もないし、と思っていました。

2度目の育休復帰後、上司が代わり1ヶ月ほど事務作業など軽めの仕事を振られていました。
そこで気付いてしまったのです。
あれ?開発じゃなくてもやれるぞ?
こんな内容だったらこの会社じゃなくてもいいんじゃないか?
と。

上司は、復帰後のリハビリのつもりだったようでそこから徐々に開発関係の仕事を回してきたのですが、周囲にはうまく立ち回って楽な仕事をしているママばかりが目につきました。
1度目の育休復帰後は必死に頑張ってリーダーもやって、の日々でしたが、2度目の復帰時にそうではない選択肢に気付いてしまったのです。

これしかできないと思っていたことが崩れていきました。
それと同時にやる気がみるみる失せてしまいました。
前のように必死に頑張るか、だらだら続けるか。
わたしにはどちらもできませんでした。
必死に頑張ると自分がつぶれる。
だらだら続けるくらいならどうしても今、子どもと過ごす時間を長くしたい。
それで、復帰1年後に会社をやめました。

収入は減るけどストレスも減る。
家庭の時間の増えてご飯が毎日作れる。
ざっくり計算ではありましたが、私の収入が激減しても暮らしていける算段はありました。

会社をやめてすぐに、自宅の近くでパートを始めました。
カフェの店員です。
慣れない仕事ではありましたが、なにせ立場が楽になったのと勤務時間や日数も減ったので心身ともにすっかり健康になったと思います。
念願だった、子どもとの時間も増えました。
1年後には、やってみたかった保育園でお掃除などをする仕事も始めました。
週3~4カフェ2時間、週5保育園3時間くらいのダブルワークです。
忙しいけど毎日興味を持って働けました。

そんな、パート主婦2年目の秋。
家計用の通帳がじりじりと赤字になっていることに気付きました。
それまで家計簿はつけたことはなく、通帳で毎月の増減をチェックしていました。
たまに赤字になる月はあっても回復するものでしたが、その頃は夫のボーナス時期にしか回復しないようになっていました。

数ヶ月分の通帳を何度も見直して、もっと前のものも見直して、何度も見直して青ざめたものです。

どうしてこんなことになっているのかと、銀行の通帳を見ながら、夫にも話を聞きながら大学ノートに収支を書き込み、足したり引いたりしてみました。

すると、夫が貯金を少しずつ切り崩していることも発覚。
しかも夫、それがまずいとはこれっぽっちも思っていなかったのです。

夫婦でこの有り様だったわけです。

正社員だったときは気にしなくても赤字にはならなかったので、本気で家計に向き合ったのは初めてかもしれません。
主婦歴約10年目にしてようやく家計デビューしたのです。